ようやく、あの怒涛 sales 研修漬けの日々がひと段落した。
「よし、ここからは自分の時間だ!じっくり腰を据えて、マイサーバー(VPS)をいじり倒すぞ!」と意気揚々とPCを開いた。……が、画面を前にして私は一瞬で凍りつくことになる。
「User root is not allowed to login」 え? いやいや、そんなはずは。
つまり 「ルートパスワードが拒否されました」と言うこと
画面に非情な文字が浮かぶ。何度も慎重にキーボードを叩くが、サーバーの門番は頑なにアクセスを拒むだけ。昨日まであんなに仲良くしてくれていたサーバーが、急に心を閉ざしてしまったのだ。
途方に暮れた私は、相棒のGeminiくんに泣きついた。彼は「これでどうでしょう?」「この方法ならワンチャン!」と、それはもう一生懸命に色々な代替案を提案してくれる。その健気な姿には心打たれたが、現実は甘くなかった。繰り出す呪文(コマンド)はすべて不発。無情なエラーが流れるたび、部屋の空気は重くなっていった。
時計の針が進む。出した結論は、エンジニアにとって最も勇気のいる決断──。 「よし、OSごと再インストールにして、一から作り直そう」
そう、サーバーの完全初期化である。 図らずも、私の「人生2回目のサーバー構築」、長年の相棒であるブログの「2回目の立ち上げ」の幕が切って落された。
だけど、ここからが面白かった。 1回目のときは、右も左もわからず、まるで暗闇の中を恐る恐る歩くような構築だった。それがどうだろう。「2回目」の今回は、自分の知識の引き出しが増えているおかげで、驚くほどスムーズに手が動く。
もちろん途中で、いくつかの頑固なエラーの壁にぶつかりはしたけれど、手のひらの上で一つずつ原因を突き止め、システムをコントロールしていく感覚は、1回目のときのような焦りは不思議となかった。
気づけば、私のドメイン(abibase.jp)には、以前よりもずっと強固でスマートな新しい「秘密基地」が完成していた。夕暮れ時、のどかで美しい青ベースのヘッダー画像が飾られた新しいブログ画面を眺めながら、深く息を吐く。
「これは、ものすごく勉強になったんじゃないか?」
遠回りしたように見えて、この手でトラブルを一つずつ踏み潰していった経験こそが、何よりの血肉になっている。
災い転じて福となす。トラブルを乗り越えたあとに飲むコーヒーは、いつもの何倍も美味しかった。さあ、新しく生まれ変わったこの場所で、次は何を企てようか。






